清掃を内製化している旅館様で、この度清掃勉強会を実施しました。
近年は清掃のための人材確保も益々困難になる中、チェックイン時間前には容赦なくお客様が到着し、フロントからの催促に休憩も取れずに必死に清掃を終わらせる日々・・・
「今より効率化できる方法があるのでは…?」「今のやり方が正解なのか?」「もっといい道具があるのでは?」
そんな思いをお持ちの施設様も多いのではないでしょうか。
弊社ではそんなお客様の清掃改善をお手伝いする清掃コンサルティング業務を行っていますが、実際に改善を行う上では、慣れない方法を実践し、すぐに成果が出なくても改良を重ね続ける実践移行期間があります。その際に最も重要なのは、現場の方が改善の必要性に心から納得し、慣れない方法や使ったことのない道具も、やってみることで効果を実感していただくことであり、これが成否を分けると言っても過言ではありません。
その為、今回はまず改善意欲の醸成と知識習得を目的とした勉強会を実施しました。
勉強会の前には一度施設を訪問し、現状の清掃の状況を拝見します。
その上で効率化に繋がる部分(改善が図れる部分)、清掃品質の状況、建物の動線、道具など施設様固有の状況を確認し、勉強会の資料に反映します。
勉強会当日は15名様の清掃スタッフの方にお集まりいただき、午前は座学、午後は実際の現場で道具や薬剤を使って効果を実感いただくなど実践の時間として5時間の勉強会を実施しました。
今のやり方を否定して方法を押し付けるのでなく「提案」という形で様々な方法をご紹介しましたが、飽きるご様子もなく熱心に臨んで頂き、特に午後の実践では実際の現場での道具ややり方を一人ずつ試しながら、早速明日買いに行こう、等前向きな反応を頂きました。
実際の改善には部署として具体的な目標を共有し、計画的に実践したり話し合ったりというステップが必要になりますが、今回の勉強会は、個々の気づきが実践に繋がり、また日頃できない情報交換や課題感の共有などができたという意味で、改善の第一歩になったと感じています。
清掃改善まではすぐに踏み出せないけど、まずは改善の余地があるのか、その改善に取り組む意思が現場にあるか、その確認の場として、このような勉強会を活用されてはいかがでしょうか。