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オールインクルーシブって最近よく聞く言葉

最近よく聞く言葉、オールインクルーシブ。いわゆる「すべて込み」という販売スタイルです。
かなり昔からオールインクルーシブの宿はありましたが、近年徐々に増加してきています。

当社が10月に行ったウェビナー「宿泊施設がZ世代を動かすには ~働く人も訪れる人も~」でも、SNSを得意とするくぼたびさんがそれらの層は「オールインクルーシブ」に反応が強いことに言及していました。
またインバウンド客が多くなって日本式スタイルの「宿泊後に支払う」ということのリスクが高くなったことも大きいのかもしれません。

旅館でいうと、宿側は売上になっていた飲料や料理や付帯施設利用などが含まれてしまうと・・・という計算もあるかと思います。
そして単価 × 稼働 × 満足度は密接なつながりがあるので、何かきっかけがないと販売単価を上げることは、販売力にも影響してかなり慎重にならざるを得ないことも事実です。

一方で、施設を選択するお客様からすると、決められた金額だけ支払ったらそれで全部利用できる、というわかりやすさ、お得感があります。
例えば旅館を利用するお客様視点で考えてみると、チェックインして部屋で寛ぎ、浴衣に着替えて大浴場や食事でうろうろするわけですが、そこで小銭を持ち歩くという煩雑さからも解放され、チェックアウトまで満喫できます。

もっといえば、宿側も人員不足から補充や営業に頭を抱えている、夜食処やカラオケなどの館内の付帯施設利用もオールインクルーシブであればセルフでやってもらうこともありかもしれません。

「オールインクルーシブ」は、単価アップと満足度は貢献できる可能性が高そうです。

残すは「稼働率」
OTAで検索するときに「予算」を入れるので、選択されるにはそこに入れなくては、ということもあって、単価を上げることは販売戦略的にはリスクを伴います。
もっともっと「オールインクルーシブ」が当たり前になって、それも含めた「金額」が誤解なきよう表示されたり比較されたりするようになると、この流れはより加速するかも、と思っています。

最近求められてきた「わかりやすさ」は、こういうところにもあらわれてくるのかもしれません。

                                      (小輪瀬)

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